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スイス国民投票総括
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   更新:2013/12/10
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2013年11月24日、スイスで3つのテーマでの国民投票が実施されました。
この国民投票について、ドイツ在住のジャーナリストの大芝健太郎さんからの現地レポートを3回にわたってお送りしましたが、今回はこの取材の総括をしていただきました。
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スイス国民投票総括
大芝健太郎(ジャーナリスト)

 「民主主義の手本」と呼ばれるスイスに来た。2011年から直接民主主義を中心に取材してきた僕にとっては夢のような国だ。年に4回の国民投票が行われ、地方自治体レベルでも住民投票が頻繁に行われ、議員選出の選挙などを含めれば、毎月のように投票券が届き、有権者一人ひとりの意見が問われる。

 全3回のレポートでは投票の概要、現地でのニュースなどをまとめたが、今回はスイス人の実際の声を中心に今回の国民投票に限らずスイスの国民投票一般について考えていきたい。

●ジュネーブ市街を流れるローヌ川



学生へのインタビュー

 ジュネーブ大学の学生約20人に直接話を聞き、以下にその直接インタビューをまとめた。

●ジュネーブ大学の学生



Q.投票にはいきますか?

「もちろん行く。」
「時間がないので行かない。」
「インターネットで投票する。」
「郵便で投票した。」
「引越しをしたので投票用紙が届かず、今回は行かない。」

Q.いつも投票に行きますか?

「行かない時もある。」
「ほぼ毎回投票に行く。」
「毎回ではないが、投票にいく。興味があるかないかではなく、テーマが重要か重要ではないかが大切。重要だと思えば、興味がなくても頑張って調べて投票にいく。」

Q.なぜ投票に行かないのですか? なぜ投票に行かない人がいると思いますか?

「一つ確実に言えることは投票する機会がこんなに多いだけに、毎回毎回投票する人は少ないと思う。毎日の生活の中で、やはり投票するの忘れてしまうし、自分が関心を持つような案件ではないと投票に行かない人が多いのではないかと思う。」

「投票のテーマの難しさ(特に若者にとって)。例えば、保険や家賃などに関する投票だと、まだ実家から離れたことのない若者にとっては分かりにくいテーマで、投票を控える場合が多いのではないかと思う。(個人的にそういった理由で空欄にしたことが何度もある。投票はしたが。)」

「様々な意見を聞いた上で、何が正しいのか自分で判断できなくて、棄権する人もいると思う。」

「自分とは関係ないから投票しない人。(前の徴兵制に関する投票の時に、「自分は兵役に行ってないから、自分の意見を言う権利がない」と言っている女の子の友達もいた)」

「フランス語圏に限る話なのだが、国民投票の際、多数派であるドイツ語圏の意見が必然的に通りやすくなっていて、一票の格差と同じような理由から投票に行かないフランス語圏の人もいる。実際のところ、ドイツ語圏とフランス語圏の文化や価値観がかなり違っていて、案件によってドイツ語圏とフランス語圏の間で意見がはっきりと別れる場合もある。ちなみに、僕の母親もしばしばこの理由で投票を控えていた。("どうせ彼らの意見で全部決まってしまうから、投票に行っても行かなくても一緒"みたいなことを言いながら…笑)」
...


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筆者プロフィール
大芝 健太郎(フリージャーナリスト)
ドイツを中心にヨーロッパの国民投票、住民投票、脱原発運動を取材中。
リトアニア、ブルガリアの「原発」国民投票レポートなどを執筆。
月刊「社会運動」 雑誌「NOU LIFE STYLE」他

 
 
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