イヤでもわかる!
  国民投票法案
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   更新:2006/12/15
 イヤでもわかる!国民投票法案
南部義典
「そもそも国民投票法案ってどういう内容なの? 何が問題になってるの?」
与党案と民主党案は何が一致し、何が対立しているのでしょう?
これを読めば、あなたも国民投票法案がイヤでも解ってしまいます!
第1回  国民投票法案のこれまで (2006/12/15UP)
第2回  憲法審査会とは?(2006/12/26UP)
第3回  発議は分かりやすく(2007/01/10UP)
第4回  有権者に届くパンフレット(2007/01/25UP)
第5回  満18歳で成人? 将来はこんな見直しも(2007/02/10UP)
第6回  国民投票運動ができない人(2007/02/10UP)
第7回  スポットCMの功と罪(2007/03/01UP)
第8回  買収はダメ?(2007/03/01UP)
第9回  過半数の承認と投票用紙への記載方法(2007/03/01UP)
第10回  当日、投票所に行けない人は?(2007/03/01UP)
第11回  憲法改正以外の国民投票(2007/03/15UP)


第1回 国民投票法案のこれまで

1.はじめに

 こんにちは。これから全11回にわたって、『イヤでもわかる!「国民投票法」講座』(※)を担当させていただきます。よろしくお願いします。
 国民投票法案は、国民投票を中核とする憲法改正手続きを具体的に定めています。憲法改正案が国会で発議されるまでの議事手続きを定める、国会法の改正規定をも含んでいます。
 今回は「国民投票法案のこれまで」と題し、法案提出からの経過を簡単に振り返ります。

2.与党案と民主党案

法案提出者(☆印は筆頭)
与党案 民主党案
☆保岡興治(自)
 船田 元(自)
 葉梨康弘(自)
 加藤勝信(自)
 斉藤鉄夫(公)
 赤松正雄(公)
☆枝野幸男
 園田康博
 鈴木克昌
 小川淳也
※2006年11月より

 2006年5月26日、国民投票法案の与党案と民主党案が、それぞれ衆議院に提出されました(提出者名は右図参照)。
 両法案は、条文内容の9割が一致していますが、(1)国民投票の対象、(2)投票権年齢の設定、(3)買収・利害誘導罪規定の是非、(4)国民投票における「過半数」の意義、(5)投票用紙への賛否の記載方法など、一致していない論点があります。
 ところで、憲法上、法律案は「出席議員の過半数」で決することとされています。与党は数の上で野党を上回っているわけですから、通常の法律案と同様、与党の単独過半数によって「与党案」を成立させることができるはずです。
 しかし、国会の現場では、国民投票法案は与野党対決法案とは位置づけられておらず、そうした動きはありません。
 憲法改正に賛成または反対という立場に固執せず、時間をかけて幅広い合意をめざすことを前提に、憲法改正に有利にも不利にも働かない"公正・中立なルールづくり"を行っていくという与野党間の強い信頼関係の下、粘り強く議論が続けられています。国民投票法案は、与野党合意形成型の法案です。
 「会期を延長しない」との前首相の公言通り、6月18日に通常国会は閉会となりました。両法案は、継続審議となりました。

3.国会の状況

 9月26日、臨時国会が召集されました。現在、衆議院憲法調査特別委員会(中山太郎委員長)において、原則週1回(木曜定例)のペースで両法案の審査が行われています。
 10月26日には、両法案の提出者に対する質疑と答弁が、NHKで生中継されました。
 11月2日、特別委員会の下に、法案審査を専属的に取扱う法案審査小委員会(近藤基彦小委員長)が設けられました。小委員会の開会ごとに論点(テーマ)が設定され、それに関する参考人からの意見聴取、懇談、自由討議が行われています。
 委員会というオープンな場での議論を通じて、与党案と民主党案はいくつかの論点で合意に近づきました。また、両法案提出時、すでに一致を見ていた論点(条文上の文言)についても、積極的な修正が検討されつつあり、相当な成果を上げています。
 なお、参議院には憲法調査特別委員会は未だ設置されていません。

4.両法案のこれから

 今後は、法案の共同修正と共同提案(与野党の議員が一つの法律案の共同提案者となります)に向けた、合意形成の一層の努力が重ねられることになります。
 この講座の連載をしている間にも、共同提案に向けた動きが加速することは間違いありません。最終的に、法案が参議院で可決、成立するのは、2007年の通常国会以降ということになります。


※私のブログでは「憲法改正手続法案」という略称を用いていますが、本連載ではあえて、通称である「国民投票法案」とさせていただきます。
第2回 憲法審査会とは?>>
第1回  国民投票法案のこれまで (2006/12/15UP)
第2回  憲法審査会とは?(2006/12/26UP)
第3回  発議は分かりやすく(2007/01/10UP)
第4回  有権者に届くパンフレット(2007/01/25UP)
第5回  満18歳で成人? 将来はこんな見直しも(2007/02/10UP)
第6回  国民投票運動ができない人(2007/02/10UP)
第7回  スポットCMの功と罪(2007/03/01UP)
第8回  買収はダメ?(2007/03/01UP)
第9回  過半数の承認と投票用紙への記載方法(2007/03/01UP)
第10回  当日、投票所に行けない人は?(2007/03/01UP)
第11回  憲法改正以外の国民投票(2007/03/15UP)

筆者プロフィール
南部 義典(なんぶ よしのり)
1971年岐阜県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院在学中に、国会議員政策担当秘書資格試験に合格。2005年から、憲法改正国民投票法制の論点整理作業に携わる。自身のブログ「南部義典の国民投票つれづれBlog」(http://blog.livedoor.jp/nambu2116/)を日々更新中。
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